ハリウッド×ゲーム業界

2008.05.13 .18:36:06
 
 HOLLYWOOD
ハリウッドとゲーム業界の関係は、歴史的な大失敗として例に出されるAtariの『E.T.』など映画のライセンスということまで入れると、かなり昔までさかのぼれるのですが、この関係はどんどん進化していきます。任天堂のスーパーファミコン、セガのジェネシス(メガドライブの北米名)といった、16ビット時代までは、映画のゲームといえば、くそゲーの代名詞であったものが、PlayStation時代から欧米ではゲームの一ジャンルを担うまでに成長しました。当然、ゲーム業界もライセンスものでもまじめに作ることになったことと、ユーザー層が広がり一般層にまでゲームが浸透したことにもよります。EAの『Harry Potter』、『The Lord of the Rings』、『The Godfather』、THQのDisney (特にPixarのアニメシリーズ)、Lucas Arts の『Star Wars』シリーズなど、各社映画のプロパティを使って大ヒットを飛ばし成長してきました。  

例えば、THQはPixarのアニメシリーズ3作『FINDING NEMO』、『THE INCREDIBLES』、『Cars』のライセンス料の最低保証金として50億円支払ったとされています。『FINDING NEMO』のすべてのゲームプラットフォーム(PlayStation, Xbox, NINTENDO, GAMECUBE, GAME BOY ADVABCE 等)での売上は600万本を超したといわれているので、どうやら元は取ったようです。

最近の傾向は、
1)ゲームソフトの売り上げが映画のボックスオフィスの売り上げを超え始めたこと
2)その映像表現が映画並みになってきたこと
3)映画業界の作り手たちがゲームプレイする世代に入ってきたこともあり、その次の段階に進化しました。映画のキークリエイターがゲーム業界に次々参入してきているのです。大御所で言うと、Steven Spielberg がEAと共同制作を始めたり、『Pirates of the Caribbean』シリーズでも有名な映画・テレビの超ヒット請負人プロデューサーがMTV Gamesと契約締結、更に『THE MATRIX』のプロデューサーであるJoel Silverや、『Face/Off』のJohn WooもファンドやAgentを通して業界の参入を表明しています。

当社もLAに行くと、よくこのエリアの方々から声が掛かります。先日は某有名映画監督が熱く自らのゲームのアイディアを語り、ある意味我々にピッチをしているのでびっくりしました。今後、映画とゲームのクリエイターの共同作業のプロジェクトが次々に生まれることでしょう。日本でも、そのような動きの一部が波及をしてきており、今年中にでもいくつか発表されるようです。

2008-05-13 | | |

1日100万台販売されるメディア・プラットフォーム

2008.05.16 .16:58:01
Nokia N95昨年、アメリカのGDC(ゲームディベロッパーズ
コンファレンス)でキーノートスピーチをしたのは、
ゲーム機を作っている任天堂の宮本さんとSCEのPhil Harrisonでしたが、今年は携帯電話で世界No.1シェアを誇るノキアのAnssi Vanjoki氏でした。そのスピーチで驚いたのが、ノキアは、全世界で1日平均100万台(年間4億台)のハードを売っているとの事!


最新の携帯機
N95 は、8ギガのフラッシュメモリー搭載で、
最新のスパイダーマンの映画がまるまるバンドルされている
 

 この中で優れたCPUやグラフィックチップを使った端末は、ゲーム機にもなるわけで、どちらかと言えばニッチな、ゲーム機能が充実している端末N73でも年間2000-4000万台は売れているようです。X360がグローバルでいまだに1500万台に達していない(PS3は1000万台いっていない)ことを考えると、携帯電話とゲーム産業は、今後さらに近づきそうですし、別途、ノキアのゲーム部門の人と話をする機会に、携帯電話を「Multi Media Computer」と呼んでいるのを聞いて、携帯電話とPC・コンソールが融合する日も、あまり遠くない気がしました。

2008-05-16 | | |

iPhone がゲームプラットフォームに

2008.05.20 .10:14:46
 iPhone
アップルがゲーム部門に本格的参加です。iPhoneをオープンプラットフォームでゲーム機として開放しました。このプラットフォームに参加するためには、開発者のためのSDK(さまざまな開発情報)を手に入れることが前提なんですが、噂では、初日に10万ダウンロードされたということです。10万人の開発会社が参加するゲームプラットフォーム?アップル、ここでも旋風を巻き起こすのでしょうか。

2008-05-20 | | |

音楽ビジネス@中国

2008.05.27 .13:39:28
 LIVE
 「CDはプロモーションです(結局コピーされるから)。こちらは事務所ビジネス、つまりコマーシャルとイベント(ライブ)ビジネスになるしかないのです。」
中国でのレコード会社との会話。ですが、海賊版、コピーが当たり前の中国だから起こるビジネス、と言い切れないのが今日この頃。米国でもCD売上の下落率は2桁です。一方、ローリングストーンズ、ポリスなど大物アーチストのイベントは大盛況。マドンナも自分のCDレーベルを手放し、コンサートブッキングビジネスに参入しました。

ゲームはそんなことはないか?と思っていたら、今中国で大人気のPSPを見てびっくり。街中でプレイをしている人を数多く見かけるのですが(Wiiよりも売れています)、みな買っているのはハードだけ。ハードを少し改造し、メモリースティックにインターネット経由でたくさんゲームをダウンロード。店も、サービスでメモリースティックにたくさんゲームを入れているようです。おかげで、みなさん(弊社の)ルミネスをすでにご存知でした(ルミンズと呼んではいましたが・・)。中国で、SCE(ソニー・コンピュータエンタテインメント)はアップルみたいなビジネス、ハードで儲けているのですね。いいのかなあ?

ゲームで事務所はもてないし、ライブもできない。じゃあ、何って言うことで、広告モデルやサーバーモデルが出てきている。動きが急で大変です!
 

2008-05-27 | | |

中国ビデオ動画投稿サイトTop3社の最新事情〜その1

2008.05.30 .17:57:43
 ネット大国の中国ですが、オンラインゲームや検索エンジンビジネスと並び、今とてもホットなのが動画投稿サイト。この分野、米国のYouTube、日本のニコニコ動画など、ネットサービスの顔の一つになっていて、中国でもその座を目指し競争は過熱気味ですが、最近とにかくトラフィックを集めるという形から少し変わった動きがでてきているようです。

今回、トップ3社(Tudou, Youku, 56.com)に会ってきたので簡単にご紹介します。既にそのどれもが3,000万人以上の会員を持つ(自称含むのでややまゆつばです)サイトに成長し、1本あたりの動画アップロード制限が長いこともあり(60分)、ユーザーののべ滞在時間はYoutube に匹敵するというデータもあります。最近、それぞれの会社がベンチャーキャピタルから20−40億円のお金を調達しました・・・が、この後がオンラインゲームビジネスとは違うところです。各社、ビジネスモデルの作成に四苦八苦しているのです。Youtubeは、Googleに買われましたが、単体では米国ですら利益構造は作るのは難しいと言われています。ましてや、1クリックあたりの広告価値(CPM)が非常に低い中国にとって広告モデルはなかなか苦しく、ビジネスモデル作りにあれこれ知恵を絞っているようです。 〜その2へ続く
 

2008-05-30 | | |

プロフィール

内海 州人
(Shuji Utsumi)



















★ソニー:経営企画室、Sony Computer Entertainment of Americaの創設メンバー
★セガ:Sega of America、セガ・エンタープライゼス執行役員
★ディズニー:インタラクティブアジア代表を歴任



☆クラッシュバンディクー(SCEA)
☆サクラ大戦, 2K Sports (セガ)
☆キングダムハーツ
(ブエナビスタゲーム)
などの作品にも係わる



・一橋大学卒業
・ウォートンMBA

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