ゲーム業界でもエイジェントの活動が活発に!

2008.06.27 .11:41:30

 
映画やプロスポーツの世界では、エイジェントとビジネスは切っても切り離せないものになっています。映画監督、脚本家、俳優、スポーツ選手等の(交渉)代理人として、映画にいたってはもはや彼ら抜きに大型の映画を制作できないほど影響力を持っています。様々なエイジェントが米国にはありますが、CAA、William Morris、Endeavor 等のプレイヤーが大手として有名です。
ゲーム業界も大きくなり、ハリウッドとの結びつきが強まるにつれて、エイジェントの動きが活発になってきています。前述した、大手各社はすでにゲーム部門を持ち、ゲームクリエイターとハリウッドのクリエイターや資本をつなげる仕事を行い始めています。

エイジェントは配給会社、もしくはパブリッシャーから見ると場合によっては制作費をつり上げかねない目の上のたんこぶになる事も多く、また日本人(普通の米国人からもそのようですが)から見るとなんだか信用できない(口ばっかり達者な感じ)もありその付き合い方は難しいところがあります。当社も、実はCAAとかなり親しく活動を行っており、甘く苦い色々な経験をさせて貰っていますが、もうすぐ幾つかその成果をご紹介できるかもしれません。
 

2008-06-27 | | |

EAのCEOとCOO

2008.06.12 .17:45:29

EA John 会食にて“中規模の開発会社は生き残りが難しい。遅かれ早かれ買われることになる。その際、EAは買う側の会社としては最高のものを用意したい”
DICEの公演でEA(ELECTRONIC ARTS)のCEO、Mr. John Riccitiello(JRと呼ばれている。EAにはあまりにもJohnという名前のエグゼクティブが多い)が言ったセリフです。多くの開発会社の観客を前に、買われるにはEAはいい選択ですよといったわけです。
 EA John 
その後、世界的ヒットであるグランセプトオートを
持つTake 2 を2,000億円で買うことを提案する
など、自社開発というよりは買収により、新たなプロ
パティを増やしていくという戦略をとり続けています。
ところが、先日彼の下のCOOとして雇われたのは、
ゲーム業界からではなくネット事業(Ticket Master
等チケットのネット販売等)を手がけてきた、若き
経営者John Pleasantsでした。

先日、彼と話す機会を持ちましたが(上画像)、やはり興味の領域は、ネットやサービスなどの未来志向で、自分自身はとても面白いと思ったものの、JRの基本路線とはずいぶん離れているようでした。あの二人はかみ合わないのではないか?また、うまくかみ合うと、ますます日本は置いていかれるのでは?二人の接点がどのように醸成されていくのであろうか、と興味を持ちました。

2008-06-12 | | |

ハリウッド×ゲーム業界

2008.05.13 .18:36:06
 
 HOLLYWOOD
ハリウッドとゲーム業界の関係は、歴史的な大失敗として例に出されるAtariの『E.T.』など映画のライセンスということまで入れると、かなり昔までさかのぼれるのですが、この関係はどんどん進化していきます。任天堂のスーパーファミコン、セガのジェネシス(メガドライブの北米名)といった、16ビット時代までは、映画のゲームといえば、くそゲーの代名詞であったものが、PlayStation時代から欧米ではゲームの一ジャンルを担うまでに成長しました。当然、ゲーム業界もライセンスものでもまじめに作ることになったことと、ユーザー層が広がり一般層にまでゲームが浸透したことにもよります。EAの『Harry Potter』、『The Lord of the Rings』、『The Godfather』、THQのDisney (特にPixarのアニメシリーズ)、Lucas Arts の『Star Wars』シリーズなど、各社映画のプロパティを使って大ヒットを飛ばし成長してきました。  

例えば、THQはPixarのアニメシリーズ3作『FINDING NEMO』、『THE INCREDIBLES』、『Cars』のライセンス料の最低保証金として50億円支払ったとされています。『FINDING NEMO』のすべてのゲームプラットフォーム(PlayStation, Xbox, NINTENDO, GAMECUBE, GAME BOY ADVABCE 等)での売上は600万本を超したといわれているので、どうやら元は取ったようです。

最近の傾向は、
1)ゲームソフトの売り上げが映画のボックスオフィスの売り上げを超え始めたこと
2)その映像表現が映画並みになってきたこと
3)映画業界の作り手たちがゲームプレイする世代に入ってきたこともあり、その次の段階に進化しました。映画のキークリエイターがゲーム業界に次々参入してきているのです。大御所で言うと、Steven Spielberg がEAと共同制作を始めたり、『Pirates of the Caribbean』シリーズでも有名な映画・テレビの超ヒット請負人プロデューサーがMTV Gamesと契約締結、更に『THE MATRIX』のプロデューサーであるJoel Silverや、『Face/Off』のJohn WooもファンドやAgentを通して業界の参入を表明しています。

当社もLAに行くと、よくこのエリアの方々から声が掛かります。先日は某有名映画監督が熱く自らのゲームのアイディアを語り、ある意味我々にピッチをしているのでびっくりしました。今後、映画とゲームのクリエイターの共同作業のプロジェクトが次々に生まれることでしょう。日本でも、そのような動きの一部が波及をしてきており、今年中にでもいくつか発表されるようです。

2008-05-13 | | |

アメリカで音楽ゲーム大旋風

2008.03.25 .12:23:57
 
 Rock Band Peripherals
日本で全く流行っていなくて、現在欧米で大変なブームを巻き起こしているのが音楽ゲームです。そもそもの発端は、Red Octaneというほぼペリフェラル(周辺機器)会社に近い会社が、Harmonixというボストン拠点の開発会社と『ギターヒーロー』というゲームを世に出したのが始まりでした。ゲームの内容は、コナミの『ギターフリーク』に似ていて、ギターのペリフェラルを使って画面のタイミングに合わせて弾いていくというもの。

昔から、ペリフェラルをベースとしたコンシューマ(家庭用ゲーム)ソフトは在庫リスクなどクリアすべき障害が多く、この『ギターヒーロー』もイニシャルの出荷は全米で3万本も行かなかったようです。ところが、その面白さが口コミで伝わり、みるみる全米を席捲。米国だけで、マルチミリオン(100万本以上)を達成し、音楽ゲームブームが本格的になりました。ちょうど、日本でコナミが一時期『DanceDanceRevolution』(DDR)などといった音ゲーを流行らせた状況と似ています。こうなると、放っておかないのがアメリカの大資本。大手のパブリッシャーであるActivisionがRed Octaneを買収。同時に『ギターヒーロー』というIP(知的財産権)も手に入れました。ここで面白いのが、『ギターヒーロー』のマーケティングパートナーであったMTVの動きです。MTVがゲーム業界本格参入ということで、『ギターヒーロー』の開発元のHarmonixを買収。『ギターヒーロー』のライバルゲームである、『Rock Band』 というゲームを作り始めました。2007年9月に『ギターヒーロー3 レジェンド オブ ロック』が出るや、大爆発。米国だけで全プラットフォーム(PlayStation 2, PLAYSTATION 3, Wii, Xbox, Xbox 360)合計で 700万台を売り上げました。

一方、11月の中旬に米国で発売された『Rock Band』。こちらはギター、ベース(ギターと同一ペリフェラル)、ドラム、マイクと複数のペリフェラルを同梱し、皆でバンドをやるという常識を超えたゲームで、セット価格が199ドル(約2万円)であったにも関わらず、150万本(PlayStation 2, PLAYSTATION 3, Xbox 360)を売り上げ、こちらも旋風を巻き起こしています。各ゲームともオンラインによる楽曲追加ビジネスが大盛況。音楽業界にも大きな影響を与え始めています。米国で『DDR』が日本に比べて数年遅れで大ヒットした逆の格好で、日本でも家庭でこれらの音楽ゲームが大ヒットする日が来るのでしょうか。

2008-03-25 | | |

プロフィール

内海 州人
(Shuji Utsumi)



















★ソニー:経営企画室、Sony Computer Entertainment of Americaの創設メンバー
★セガ:Sega of America、セガ・エンタープライゼス執行役員
★ディズニー:インタラクティブアジア代表を歴任



☆クラッシュバンディクー(SCEA)
☆サクラ大戦, 2K Sports (セガ)
☆キングダムハーツ
(ブエナビスタゲーム)
などの作品にも係わる



・一橋大学卒業
・ウォートンMBA

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