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恵まれたことに、サラリーマン生活を通じて企業人として多くの有名なプレイヤーの方々に接する機会がありました。ソニーの故盛田氏、大賀名誉会長、久夛良木氏、セガ時代には故大川氏、中山氏、入交氏。
また業界では一代で大企業を作り上げた方々がいました。
その中で、一度しか会ったことがなくて、とてもインパクトのあった方が、元ディズニー社のCEOであったMr. Eisner です。
現在のディズニーのCEO Mr. Igerは、私がディズニーにいた当時国際部門のヘッドであったこともあり、しばしば日本にもきて、日本のマネジメントメンバーの名前まで覚えており、様々な相談に乗ってくれるとてもフレンドリーな方でした。
一方、Eisner氏はつぶれかけていたディズニー社をさまざまな施策を交えて、ハリウッドでもトップの会社に持ち上げた、当時すでに伝説となっていた経営者で、会社では皇帝的な趣まで持っていました。私がディズニーにいた4年間で彼は一度だけ日本に来ましたが、100人以上のスタッフが何かの理由をつけて米国から日本にやってきたのにはびっくりしました。
自分が KINGDOM HEARTS というSQUARE ENIX社と共同で制作していた作品等に関してプレゼンをする機会がありましたが、その時にも50人以上の米国のトップマネジメントが参加をしているという状況でした。
そして、Mr. Eisnerが自分をはっきり彼の部下として、単刀直入に、全くの遠慮などなくどんどん厳しい質問や指令を出すのが印象的でした。
日本の会社は根回しがあり、海外の会社はないなどという方が時々いますが、この会議ほど根回しをしたことがありません。
当時、“日本的なスクエニのキャラクターと、いくつもの違ったディズニーの世界観が、同じ世界で存在する”というコンセプトは会社的にはNGでした。ディズニーランドのみがそのような異なったディズニーの世界を一つの世界に入れてもよいというのが会社の不文律でした。このような方針をひっくり返すべく、ディズニーのゲーム部門が米国、日本と一体となりディズニーのブランド担当、ライセンス部門、海外部門などを巻き込み、御前会議にかけたのです。一番、反対していた方は米国にいるという状況での会議でした。
幸い、Mr. Eisner の印象もよく、大事にいたらなく案件が了解され、励ましの言葉すらもらいました。するとどうでしょう、この会議のあと中立的な立場に見えた方々が次々旧来からの友人のように、祝福にやってきてくれました。Mr. Eiser と接して様々な考えが及びます。あの、個性、自信とオーラ。同時にやはり長い年月による組織のゆがみ。彼はディズニーを離れましたが、あのような皇帝的な彼でさえ、名誉会長などにはならずにきっぱりと出なくてはならない米国の統治の道徳性。
ちなみに、Mr. IgerにCEOが変わり長らく停滞していたディズニー社は業績も上向きに転じています。
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